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プレスリリース

関節リウマチ治療薬「オレンシア®皮下注125mgオートインジェクター1mL」新発売のお知らせ

2016/05/25

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
小野薬品工業株式会社

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:ダビデ・ピラス)と小野薬品工業株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:相良 暁)は、本日、関節リウマチ治療薬「オレンシア®皮下注125mgオートインジェクター1mL」(一般名:アバタセプト(遺伝子組換え))を発売したことをお知らせします。

「オレンシア®皮下注125mgオートインジェクター1mL」(一般名:アバタセプト(遺伝子組換え))は、2016年2月25日に製造販売承認を取得していました。今回の発売により、「オレンシア」は、点滴静注用製剤および皮下注シリンジ製剤に加え、新たに皮下注オートインジェクター製剤でも提供が可能となりました。

「オレンシア®皮下注125mgオートインジェクター1mL」は、本体内にあらかじめ1回量の薬剤が充填されており、ワンタッチで操作が可能な注射ボタンを押すことで、患者さんの目に触れることなく自動的に注射針が皮下に刺さり、薬剤が注入されます。また、握りやすい太さで、滑り止めもついており、さらに大きな薬液確認窓が付いているため薬剤が注入されていることが確認しやすく、患者さんが扱いやすい機能・形状となっています。

関節リウマチでは、関節のこわばりや痛み、変形などを特徴とするため、自己注射が困難な方が多くいらっしゃいます。オレンシア皮下注オートインジェクター製剤の特徴から、関節の変形などにより自己注射がうまくできなくて悩んでいる患者さんの負担を軽減するものと考えています。さらに、オレンシア皮下注オートインジェクター製剤は、医師にとって患者さんの状態に応じた治療の選択肢が増えるだけでなく、患者さんの自己注射指導に携わる医療従事者にとっても患者さんを指導しやすくなるといったメリットがあります。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社と小野薬品工業株式会社は、今後も「オレンシア」を使用される関節リウマチ患者さんの寛解とQOL向上に注力していきます。

 

「オレンシア®皮下注125mgオートインジェクター1mL」製品概要

製品名 オレンシア®皮下注125mgオートインジェクター1mL
一般名 アバタセプト(遺伝子組換え)
効能・効果 関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)
用法・用量 通常、成人には、投与初日に負荷投与としてアバタセプト(遺伝子組換え)点滴静注用製剤の点滴静注を行った後、同日中に本剤125mgの皮下注射を行い、その後、本剤125mgを週1回、皮下注射する。また、本剤125mgの週1回皮下注射から開始することもできる。
製造販売承認日 2016年2月25日
薬価収載日 2016年5月25日
発売日 2016年5月25日
製造販売元(輸入) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
販売元 小野薬品工業株式会社
薬価 28,233円

 

オレンシアについて


オレンシアは、ヒト細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)の細胞外ドメインとヒトIgG1のFcドメインより構成された遺伝子組み換え可溶性融合タンパク質です。抗原提示細胞表面のCD80およびCD86に特異的に結合することで、T細胞の活性化を抑制し、関節リウマチの症候及び症状、身体機能、健康関連の生活の質の改善作用を発揮する生物学的製剤です。関節リウマチ治療薬として2005年12月に米国で初めて承認されて以降、現在、世界50カ国以上で販売されています。日本では2010年7月に点滴静注用製剤として製造販売承認を取得し、2013年6月には皮下注シリンジ製剤としての承認を取得しました。

 

関節リウマチについて


関節リウマチ(RA)は関節に炎症をきたし、関節破壊を特徴とする自己免疫疾患の一つであり、慢性的な痛み、こわばり、腫脹などを伴います。関節リウマチでは身体の動きが制限され、関節機能が低下します。この疾患は男性よりも女性で多く発症し、患者さんの75%を女性が占めています。現在、日本国内では70~80万人 の患者さんがいると推計されています。関節リウマチに関する詳しい情報は、「リウマチTea room (http://www.bms.co.jp/ra/)」をご覧ください。

 

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と小野薬品工業株式会社との提携について


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と小野薬品工業株式会社は、2011年9月21日に、オレンシア®を共同で開発および販売促進する契約を締結し、2013年6月4日より共同での販売促進活動を開始しました。

 

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社について


ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ(本社:ニューヨーク)の日本法人です。ブリストル・マイヤーズ スクイブは150年を超える歴史をもち、全世界では約25,000人の従業員を擁するグローバルな製薬企業です。革新的な医薬品を開発するバイオテクノロジー企業と、大規模な事業基盤を有する伝統ある製薬企業という2つの特徴を兼ね備えた「スペシャリティ・バイオファーマ企業」として、がん、ウイルス性疾患、心血管疾患、免疫系疾患など専門性の高い疾患領域で新薬の研究開発に注力しています。患者の皆様と関係各位に支えられ、昨年、創立55周年を迎えることができました。私たちは、今後も深刻な病気を抱える患者の皆様のお役に立てるよう努めていきます。弊社の詳細については、https://www.bms.com/jpにてご覧いただけます。

 

小野薬品工業株式会社について


小野薬品工業株式会社は、日本の大阪市に本社を置き、特定領域における革新的な医薬品の創製に取り組む研究開発型の製薬企業です。がん領域と糖尿病領域に特に注力しています。詳細については、www.ono.co.jpにてご覧ください。

  1. 平成23年8月厚生科学審議会疾病対策部会 リウマチ・アレルギー対策委員会報告書より