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プレスリリース

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社
全世界で売上の2桁成長によって、今期も堅調な業績を達成

2008/08/08

本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が7月24日に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(NYSE:BMY/本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ジェームズ・M・コーネリアス)は本日、2008年度第2四半期に売上と利益が堅調に成長したことを報告し、将来を見越したコスト管理のための追加プランを発表しました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社CEOのジェームズ・M・コーネリアスは、次のように述べています。「当社は、昨年投資家に説明した戦略に向かって大きく前進しています。患者さんと投資家に対する約束を果たすにあたり、堅調な売上成長を達成するだけでなく、買収を行い、ライセンス契約を締結し、パイプラインに投資しています。また、将来的な特許の満了に対処するために措置を講じています。改善イニシアティブのおかげで、より適切にコストを管理し、より効率的に業務を進められるようになりました」。

「当社は、バイオテクノロジーの長所と製薬業界の長所を選び出し、これらの特徴を組み合わせて、当社を次世代のバイオ医薬品企業のリーダーとして位置付けるモデルを生み出しつつあります。第2四半期の業績が示すとおり、当社は、現在と将来の患者さんが重篤な疾患を克服する手助けをするという目的に向かって、正しい道のりを歩んでいます」。

 

2008年度第2四半期


  2008年度 2007年度 前年度比
純売上高 $5,203 $4,471 16%
継続事業からの純利益 $ 722 $ 588 23%
継続事業からの希薄化後EPS(GAAPベース) 0.36 0.30 20%
継続事業からの希薄化後EPS(非GAAPベース) 0.43 0.31 39%

(EPSのデータ以外は100万ドル単位)

 

生産性向上の拡大-2012年までにさらに10億ドルを削減


2007年12月に、当社は、2010年完了の予定で15億ドルを投じて生産性変革イニシアティブ(PTI)を実施することを発表しました。現在の利益率が示すとおり、当社はこの目標の達成に向けて軌道に乗っています。イニシアティブの発表時に、これは継続的な改善を重視する文化を実現するための最初の第一歩であることを説明しました。

上級副社長兼CFO(最高財務責任者)のジャン・マルク・ユエは、次のように述べています。「2011年までの成長機会を最大化し、2012から2013年の収益ベースを改善するプランの一環として、生産性イニシアティブの拡張に着手しました。これにより、2012年までにさらに10億ドルのコスト削減を達成できる見込みです。いくつかの社内チームに対し、すでに特定されたプロジェクトについて実施するよう依頼しました。この第2弾の生産性イニシアティブと必要なコストについては、年度末までに追加情報をお知らせします。

コストベースの管理は極めて重要ですが、これは、次世代のバイオ医薬品企業を目指して変革を進める戦略の一部に過ぎません。今後も、販売製品の成長を促進し、パイプラインを強化するために投資していきます。2012から2013年には、コミットメントを実証し基本事業を改善することができるものと確信しています」。

 

第2四半期の業績


  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2008年度第2四半期に、5%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期から16%増の52億ドルの純売上高を継続事業から記録しました。第2四半期の医薬品事業の純売上高は前年同期比16%増の45億ドル、栄養食品事業の売上高は同17%増の7億2,800万ドルとなりました。
  • 第2四半期の医薬品事業部の米国純売上高は、PLAVIXR(一般名:クロピドグレル硫酸塩)の売上高が増加し、ABILIFYR(一般名:アリピプラゾール)が継続的に成長したことに加え、HIVおよび肝炎のポートフォリオが堅調な業績を記録し、ORENCIAR(一般名:アバタセプト)やIXEMPRA?(イクセンプラ、一般名:イキサベピロン)などの新製品が寄与した結果、前年同期比17%増の26億ドルとなりました。
  • 第2四半期の医薬品事業部の米国外純売上高は、12%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期比15%増の19億ドルとなりました。この増加は、BARACLUDER(バラクルード)の売上増と、ABILIFYR、SPRYCEL?(スプリセル、一般名:ダサチニブ)、およびHIVポートフォリオの貢献によるものです。当社が報告した米国外純売上高には、提携パートナーのサノフィ・アベンティス社により報告された、共同販促によるPLAVIXRとAVAPROR(一般名:イルベサルタン)/AVALIDERの売上高は含まれていません。これらの製品は、前年同期と同様、2008年度第2四半期も成長を達成しました。
  • 2008年度第2四半期の純売上高に占める売上原価の割合は、前年同期の31.5%から32.1%に上昇しました。この0.6%の上昇は、2008年にPTI実施に関連した生産合理化の費用の増加(0.8%の上昇に相当)が、以前に実施したイニシアティブによる製造コストの改善で一部相殺されたことによるものです。
  • 第2四半期のマーケティング費・販売費・一般管理費は、PTI関連の実施コストを受けて、為替変動による5%のマイナス影響を含め、前年同期比6%増の11億6,500万ドルとなりました。
  • 第2四半期の広告販促費は、ABILIFYRとORENCIARへの投資増を受けて、為替変動による5%のマイナス影響を含め、前年同期比19%増の4億2,000万ドルとなりました。
  • 第2四半期の研究開発費は、為替変動による2%のマイナス効果を含め、前年同期の7億5,500万ドルから9%増の8億2,600万ドルとなりました。この増加は、パイプライン化合物に関する開発費が増加したことに加え、2008年の前払い金とマイルストーンペイメントが増加したことを反映したものです。
  • 第2四半期に取得した進行中の研究開発費3,200万ドルは、Kosan Biosciences, Inc.の買収に関連して発生したものです。
  • 2008年度第2四半期の継続事業からの利益(少数持分と税金控除前)は、前年同期の9億8,500万ドルから24%増の12億2,100万ドルとなりました。この増加は、医薬品事業の堅調な製品実績と、コスト抑制・生産性イニシアティブによるものです。
  • 第2四半期の継続事業からの利益(少数持分と税金控除前)に対する実効税率は、前年同期の20.6%に対し、21.1%でした。2008年度第2四半期の実効税率には、前年度までの税務監査の解決に関連したプラス影響が含まれます。当社は、以前に発表した見通しと同様に、2008年通年の継続事業からの利益に対する非GAAPの実効税率を約24%と予測しています。
  • GAAPベースで見た2008年度第2四半期の継続事業からの純利益は、前年同期の5億8,800万ドル(希薄化後1株当たり0.30ドル)に対し、7億2,200万ドル(同0.36ドル)となり、継続事業からの純利益は23%増、EPSは20%増となります。2008年度の業績には、以前に発表したPTI関連費用1億900万ドルと、前年度までの税務監査が有利に解決した影響が含まれています。特定項目を除く非GAAPベースで見た2008年度第2四半期における継続事業からの純利益は、前年同期の6億800万ドル(希薄化後1株当たり0.31ドル)に対し、8億6,100万ドル(希薄化後1株当たり0.43ドル)となり、非GAAPで見た継続事業からの純利益は42%増、EPSは39%増となります。
  • 当社は、引き続きキャッシュの有効活用を重視していきます。第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは、11億ドルとなりました。また、前四半期末と比較して、純負債が3億8,600万ドル減少しました。

 

パイプラインと事業の進展


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とパートナーのアストラゼネカ社は7月23日、ONGLYZA(一般名:サクサグリプチン)に関する規制当局への申請を米国で6月30日に、ヨーロッパで7月1日にそれぞれ行ったことを発表しました。ヨーロッパでも同時に申請を行ったことで、2型糖尿病などの重大なアンメット・メディカル・ニーズ(未だ十分な治療法がない医療分野でのニーズ)を対象とした新薬を早期に提供するというコミットメントを実証しました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、社内の研究開発ポートフォリオの拡充を図りながら、戦略パートナーシップや買収で補完しています。5月には、KAI Pharmaceuticals社との間で、急性心臓発作に対するKAI社の新治療薬KAI-9803を開発・販売する契約を締結しました。6月には、神経変性病に関して新たな可能性を秘めたがん治療用のHsp90阻害剤や微小管安定化剤などの新規化合物ライブラリを持つがん治療薬開発企業Kosan Biosciences, Inc.の買収を完了しました。

 

第2四半期には、以下の薬事とデータのマイルストーンを迎えました。


  • 7月、日本で転移性結腸直腸がん*の治療薬としてERBITUXR(アービタックス)が承認されました。(*:日本の承認適応症は、「EGFR陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」です)
  • 進行性非小細胞肺がんの患者さんの第一選択薬として、白金製剤を含む化学療法にERBITUXRを追加すると、白金製剤を含む化学療法だけの場合と比べて全生存率が有意に改善することを示す画期的な第III相試験(FLEX)のデータが米国臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)年次会議で発表されました。
  • 米国では、ABILIFYRの新規適応症として、小児双極性障害の維持療法、小児統合失調症の維持療法、および双極性障害の急性期治療薬としてのリチウムまたはバルプロ酸への追加療法が承認されました。
  • ヨーロッパでは、PLAVIXR 300 mg錠が承認されました。
  • ヨーロッパではさらに、未治療のHIV-1感染患者における併用療法の一部として、リトナビル100 mgでブーストした1日1回投与のREYATAZR(レイアタッツ)300 mgの適応拡大が承認されました。
  • 未分化型の炎症性関節炎患者にORENCIARを投与すると、関節リウマチの発症を遅らせることができるという新しい第II相データが欧州リウマチ学会(EULAR:European League Against Rheumatism)で発表されました。
  • 4月に、米国食品医薬品局(FDA)は、若年性関節リウマチの治療薬としてORENCIARを承認しました。また、成人関節リウマチの効能について、前治療薬の有無に関係なく、中等度から重度の関節リウマチ患者に使用可能であるとして、米国のORENCIARのラベルが変更されました。
  • 未治療の2型糖尿病患者にサクサグリプチンを投与すると、プラセボと比べて、血糖値管理の主な測定値が有意に減少することを示す第III相試験のデータが米国糖尿病学会(ADA:American Diabetes Association)の年次科学会議で発表されました。

 

非継続事業


2008年4月に、当社は、手続き完了後に慣例的な調整を行うことを条件として、コンバテック事業を約41億ドルでAvista Capital Partners L.P.およびNordic Capital Fund VIIに売却することに合意しました。当社は、2008年8月までに売却手続きを完結したいと考えています。コンバテック事業の結果は、記載されたすべての期間について、非継続事業からの収入(税控除後)に含められます。

詳細につきましては、オリジナルのプレスレリース(ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のウェブサイト:www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>に掲載)を参照ください。

 

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