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プレスリリース

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社
第1四半期に純売上高の2桁成長と堅調な増益を記録

2008/05/13

本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が4月24日に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。

  • 医薬品事業の好業績により、継続事業から広範囲にわたる20%の純売上高増を達成
  • 前年同期比51%増の13億ドルの税引前利益を継続事業から達成
  • 2008年度第1四半期にGAAPベースで0.35ドル(前年同期は0.33ドル)、非GAAPベースで0.42ドル(同0.36ドル)のEPSを記録
  • 2008年度のEPS見通しを再確認し、2007~2010年度の非GAAPのEPS CAGR(複合年間成長率)を15%と予測
  • ミードジョンソン・ニュートリショナルズの約10%の新規株式公開(IPO)予定を発表

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(NYSE:BMY/本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ジェームズ・M・コーネリアス)は本日、2008年度第1四半期に純売上高の2桁成長を達成したことを報告し、2008年度の利益見通しを再確認しました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社CEOのジェームズ・M・コーネリアスは、次のように述べています。「第1四半期の業績が示すとおり、当社の医薬品は堅調な伸びを見せ、パイプラインも順調に進展しています。これは、当社に投資する株主だけでなく、当社に期待してくださっている患者さんと医療専門家にとって良いニュースです。患者さんと投資家にお約束したとおり、当社は、人々が重篤な疾患を克服する手助けをする医薬品の創薬と開発に重点的に取り組んでいます。「真珠数珠繋ぎ」戦略に沿って引き続き選択肢を見直し、既存のパイプライン、技術、人材プールをさらに充実させていく所存です」。

「また、利益率の向上につながる継続的な改善という考え方を根付かせながら、事業への投資を継続します。第1四半期に好業績を記録し、実践を重視する方針を採用して、2008年度の継続的な成長に向けて正しい軌道に乗っています」。

 

医薬品以外の事業の戦略的見直しに関する最新情報


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2008年1月に、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社メディカル・イメージング事業を約5億2,500万ドルでAvista Capital Partners社に売却する取引を完了しました。

当社は、コンバテックの戦略的方向性に関して大幅な進展を達成しており、近い将来に最新情報を提供する予定です。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は現在、ミードジョンソン・ニュートリショナルズ株式の約10~20%をIPOで一般に売り出す証券発行届出書を年末までに提出し、予測可能な将来のビジネスポートフォリオの一部として、ミードジョンソン・ニュートリショナルズの80%以上の資本参加を維持することを予定しています。戦略オプションを広範に検討した結果、経営陣は、この計画によりミードジョンソン・ニュートリショナルズが成長計画を実行し、株主価値を高め、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社に対する財政上重要な貢献が維持されるものと考えます。この計画の実施は、景況や市況を含む多くの要因と不確実性の影響を受け、それらによって左右されます。

 

第1四半期の業績


  • ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2008年度第1四半期に、医薬品事業の純売上高が増加して42億ドルに達したことにより、前年同期比20%増となる52億ドルの純売上高を継続事業から記録しました。この純売上高増には、9%の製品実績の向上と5%の為替変動のプラス効果が含まれます。また、この純売上高増は、前年同期にジェネリック版クロピドグレル硫酸塩の売上が残っていたことからも、6%のプラス影響を受けているものと推定されます(流通チャンネルにおけるジェネリック版の在庫は、その後激減しました)。継続事業からの米国純売上高は、ABILIFYR(一般名:アリピプラゾール)が継続的に成長し、PLAVIXR(一般名:クロピドグレル硫酸塩)の売上高が増加したことに加え、HIVおよび肝炎ポートフォリオが堅調な業績を記録し、新製品が健闘した結果、前年同期比23%増の29億ドルとなりました。継続事業からの米国外純売上高は、12%の為替変動のプラス効果を含め、16%増の23億ドルでした。
  • 2008年度第1四半期の継続事業からの利益(少数持分と税引前)は、前年同期の8億5,200万ドルから51%増の12億9,000万ドルとなりました。この増加は、医薬品事業の堅調な製品実績によるものです。
  • 一般会計原則(GAAP)ベースで見た2008年度第1四半期の継続事業からの純利益は、前年同期の6億4,300万ドル(希薄化後1株当たり0.33ドル)に対し、7億100万ドル(同0.35ドル)となりました。2008年度の業績には、以前に発表した生産性変革イニシアティブ(PTI)関連費用1億1,300万ドルが含まれていますが、2007年度の業績には、特定の税金問題の有利な解決による税制優遇措置を反映した8.0%という低税率が含まれています。特定項目を除く非GAAPベースで見た2008年度第1四半期の継続事業からの純利益は、前年同期の6億9,700万ドル(希薄化後1株当たり0.36ドル)に対し、8億4,200万ドル(同0.42ドル)となりました。
  • 2008年度第1四半期の純売上高に占める売上原価の割合は、前年同期の31.0%から32.0%に上昇しました。2008年度の売上原価には、前年度の1,600万ドル(純売上高の0.4%)に対し、PTI実施に関連した生産合理化の費用9,600万ドル(同1.9%)が含まれます。これらの費用をのぞくと、医薬品の製品構成により、売上総利益率が向上しました。
  • 第1四半期のマーケティング費・販売費・一般管理費は、為替変動のマイナス影響と主力品を支える販売費の増加を受けて、前年同期比8%増の12億ドルとなりました。一般管理費は、生産性イニシアティブを進めた結果、前年度よりも減少しましたが、イニシアティブの実施費用によって相殺されました。
  • 第1四半期の広告販促費は、米国とヨーロッパでのABILIFYRの新規適応に関する販促強化や、PLAVIXRとORENCIAR(オレンシア、一般名:アバタセプト)を支援する投資の増加などにより、前年同期の2億6,800万ドルから23%増の3億3,000万ドルとなりました。
  • - 第1四半期の研究開発費は、前年同期の7億9,100万ドルから1%増の7億9,500万ドルとなりました。この増加は、パイプライン化合物に関する開発費の増加が前年度のライセンスの前払い金の増加と一部相殺されたことを反映したものです。

 

法人所得税


第1四半期の継続事業からの利益(少数持分と税金控除前)に対する実効税率は、前年同期の8.0%に対し、27.8%でした。前年同期の実効税率には、特定の税金問題の有利な解決による税制優遇措置(2006年度の特定項目に関連した3,900万ドルの優遇措置を含む)の1億500万ドルが含まれます。当社は、以前に発表した見通しと同様に、2008年通年の継続事業からの利益に対する非GAAPの実効税率を約24%と予測しています。

 

特定項目


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は2008年度、および2007年度第1四半期に、業績の比較可能性に影響を及ぼした所得と経費の項目を計上しました。これには、以前に発表したPTIの実施に伴って2008年度第1四半期に発生した1億1,300万ドルと、以前に損失が発生したオークション・レート証券への投資の追加減損処理に伴う2,500万ドルが含まれます。

特定項目の詳細については、オリジナル英文プレスリリースの付録1(APPENDIX 1)を参照ください。これらの非GAAP値を特定項目も含めたGAAP値に合わせて調整した詳細は、オリジナル英文プレスリリースの付録1(APPENDIX 1)、および当社ウェブサイト(www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>)の補足資料に記載されています。

 

医薬品事業部の業績


第1四半期の医薬品事業部の米国売上高は、ABILIFYRが継続的に成長し、PLAVIXRの売上高が増加したことに加え、HIVおよび肝炎ポートフォリオが堅調な業績を記録し、新製品が健闘した結果、前年同期比26%増の25億ドルとなりました。

第1四半期の医薬品事業部の米国外売上高は、12%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期比14%増の17億ドルとなりました。この増加は、ABILIFYRの好業績やBARACLUDER(バラクルード)とSPRYCEL?(スプリセル、一般名:ダサチニブ)を含む新製品の健闘が、PRAVACHOLR(一般名:プラバスタチン)とTAXOLR(タキソール)で続いているジェネリック薬の侵食によって一部相殺されたことによるものです。当社が報告した米国外売上高には、提携パートナーのサノフィ・アベンティス社により報告された、共同販促によるPLAVIXRとAVAPROR(一般名:イルベサルタン)/AVALIDERの売上高は含まれていません。これらの製品は、2008年度第1四半期も成長を達成しました。

  • サノフィ・アベンティス社と当社の提携による抗血小板薬PLAVIXRの第1四半期の売上高は、前年同期の9億3,800万ドルから39%増の13億800万ドルとなりました。第1四半期のPLAVIXRの米国売上高は、前年同期の7億8,700万ドルから11億3,900万ドルに増加しました。前年同期の売上高との比較には、PLAVIXRのジェネリック薬との競合によるマイナス影響が反映されています。当社では、この影響を2億ドル~2億5,000万ドル程度と見積もっています。第1四半期の米国でのクロピドグレル硫酸塩(ブランド製品とジェネリック製品)の推定総処方需要は、前年同期比で4%伸長しました。米国でのブランド製品のPLAVIXRの推定総処方需要は、前年同期比で約78%伸長しました。
  • 統合失調症、双極障害、および大うつ病の治療に使用されるABILIFYRの第1四半期の総売上高は、前年同期の3億6,600万ドルから24%増の4億5,400万ドルとなりました。第1四半期の米国売上高は、需要の増加を受け、前年同期の2億9,300万ドルから19%増の3億4,800万ドルとなりました。米国の推定総処方需要は、前年同期比で約14%伸長しました。第1四半期の米国外売上高は、ヨーロッパ市場での継続的な成長を受け、16%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期の7,300万ドルから45%増の1億600万ドルとなりました。ABILIFYRの総売上高は、大塚製薬と共同販促している諸国の純売上高に当社が占める65%のシェアを反映した提携売上高から構成されます。
  • 同じくサノフィ・アベンティスとの提携に含まれる高血圧治療用のアンジオテンシンII受容体拮抗剤AVAPROR/AVALIDERの売上高は、6%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期の2億7,000万ドルから13%増の3億500万ドルとなりました。第1四半期の米国売上高は、平均販売価格の上昇が需要の減少により一部相殺された結果、前年同期の1億6,300万ドルから7%増の1億7,400万ドルとなりました。米国の推定総処方需要は、前年比で約7%減少しました。米国外売上高は、14%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期の1億700万ドルから22%増の1億3,100万ドルとなりました。
  • HIV治療用プロテアーゼ阻害剤REYATAZR(レイアタッツ)の第1四半期の売上高は、前年同期の2億6,300万ドルから13%増の2億9,700万ドルとなりました。第1四半期の米国売上高は、需要の増加を受け、前年同期の1億4,300万ドルから12%増の1億6,000万ドルとなりました。米国の推定総処方需要は、前年同期比で約12%伸長しました。第1四半期の米国外売上高は、11%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期の1億2,000万ドルから14%増の1億3,700万ドルとなりました。
  • HIV治療用の非核酸系逆転写酵素阻害剤SUSTIVAR(一般名:エファビレンツ)フランチャイズの第1四半期の売上高は、前年同期の2億2,600万ドルから21%増の2億7,300万ドルとなりました。第1四半期の米国売上高は、ATRIPLA?の需要の増加を受け、前年同期の1億4,400万ドルから22%増の1億7,500万ドルとなりました。米国の推定総処方需要は、前年比で約15%伸長しました。第1四半期の米国外売上高は、11%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期の8,200万ドルから20%増の9,800万ドルとなりました。SUSTIVARフランチャイズの総売上高には、SUSTIVARの売上高に加え、ギリアド・サイエンシズ社との合弁会社を通じて米国、カナダ、およびヨーロッパで販売される配合剤ATRIPLA?に含有されるエファビレンツからの売上高も含まれます。
  • B型慢性肝炎治療用の経口抗ウイルス剤BARACLUDERの第1四半期の売上高は、すべての市場で継続的な成長が達成された結果、前年同期の4,500万ドルから140%増の1億800万ドルに増加しました。
  • 関節リウマチに適応を有する融合タンパクORENCIARの第1四半期の売上高は、米国での大幅伸長を受け、前年同期の4,100万ドルから112%増の8,700万ドルとなりました。
  • 米国内でのみ販売されているERBITUXR(アービタックス、一般名:セツキシマブ)の第1四半期の売上高は、頭頚部がんや結腸直腸がんへの使用が増加していることを受けて、前年同期の1億6,000万ドルから17%増の1億8,700万ドルとなりました。ERBITUXRは、イムクロン・システムズ社との販売・共同販促契約のもとで、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が販売しています。
  • 慢性骨髄性白血病(CML)の治療に適応を有する、多種類のチロシンキナーゼに対する経口阻害剤SPRYCEL?の第1四半期の売上高は、前年同期の2,100万ドルから増加し、6,600万ドルとなりました。この増加は、米国での成長と米国外の各市場での追加発売によるものです。
  • 転移性または局所進行性乳がん治療用の微小管阻害剤IXEMPRA?(イグゼンプラ、一般名:イキサベピロン)の第1四半期の売上高は、2,500万ドルとなりました。IXEMPRA?は、2007年10月に米国で発売されました。

 

ミードジョンソン・ニュートリショナルズとコンバテックの業績


ミードジョンソン・ニュートリショナルズ

  • 栄養食品事業の第1四半期の世界売上高は、5%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期の6億600万ドルから16%増の7億300万ドルとなりました。栄養食品事業の第1四半期の米国売上高は、ENFAMILRの売上高の増加を受け、前年同期の2億7,400万ドルから5%増の2億8,800万ドルとなりました。栄養食品事業の第1四半期の米国外売上高は、乳児用ミルクと乳幼児向け栄養食品の成長により、10%の為替変動のプラス効果を含め、25%増の4億1,500万ドルとなりました。

コンバテック

コンバテックの第1四半期の世界売上高は、創傷被覆材事業とオストミー事業が共に伸長したことを受け、7%の為替変動のプラス効果を含め、前年同期の2億5,400万ドルから14%増の2億9,000万ドルとなりました。

 

パイプラインの進展


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、引き続き堅調なパイプラインを進展させ、2008年度の中ごろに糖尿病治療薬saxagliptinを保健医療当局に承認申請する予定です。販売中の製品と開発中の化合物に関する新たな科学データは、米国糖尿病学会(ADA:American Diabetes Association)とアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)の今後の会議で発表される予定です。

2月には、精神病性の特徴を伴うまたは伴わないにかかわらず、小児患者(10~17歳)における双極I型障害に関連したそう病エピソードまたは混合性エピソードの救急治療について、米国食品医薬品局(FDA)がABILIFYRの追加新薬申請(sNDA)を承認しました。3月、欧州委員会は、双極I型障害の中等度から重度までのそう病エピソードの治療、および、そう病が顕著であり、そう病エピソードがABILIFYRによる治療に反応した患者の新規そう病エピソードの予防に関して、ABILIFYRの販売を認可しました。

3月に開催されたアジア太平洋肝臓学会議(APASL:Asian Pacific Association for the Study of the Liver)において、新しいデータにより、5年間の治療期間におけるヌクレオシド系薬剤未治療患者のBARACLUDERに対する耐性発現率が低いことが明らかになりました。これは、長期的な治療を要する多くのB型慢性肝炎患者にとって重要なことです。BARACLUDERは、B型肝炎の治療に使用されます。

4月、FDAは、若年性関節リウマチの治療薬としてORENCIARを承認しました。また、以前に受けた治療に関係なく、ORENCIARが中等度から重度までの関節リウマチ患者に適したオプションであることを示すように、米国でのORENCIARのラベルが変更されました。

3月、欧州医薬品委員会(CHMP)は、初回増量投与を可能とするためのPLAVIXRの300 mg錠の承認を勧告する肯定的見解を示しました。この肯定的見解は、4月に欧州委員会で承認されました。

2月、REYATAZR/リトナビルとロピナビル/リトナビルを比較する最初のデータがレトロウイルスと日和見感染会議(CROI:Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections)で発表されました。CASTLEスタディにより、未治療のHIV感染患者において、48週目の時点でREYATAZR/リトナビルの1日1回投与とロピナビル/リトナビルの1日2回投与に同等の有効性があることが判明しました。本試験の被験者において、REYATAZ/リトナビルとロピナビル/リトナビルでは胃腸と脂質への影響が異なることも確認されました。

 

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